事務所選びのポイント

 
現在、インターネット上には、多くのホームページがあり、また、弁護士を比較するためのサイト(いわゆるポータルサイト)も存在します。
それでは、弁護士を選ぶには、どのように選べば良いのでしょうか
 
例えば、まわりに弁護士に委任して事件を解決してもらった方がいらっしゃれば、その方に弁護士ご紹介をいただくことができる場合があります。

 

また、まわりに会社を経営している方がいて、その会社に顧問弁護士がいる場合には、弁護士をご紹介いただくことができる場合があります。

 

もっとも、周りに弁護士を知っている方がおらず、インターネットでご相談者の方が直面している法律問題に詳しい弁護士を見つけるためには、どのようにしたら良いのでしょうか

 

 

ここでは、離婚、相続、交通事故、債務整理など一般市民の方が直面する可能性がある問題について、弁護士を探すことを前提に説明します。
 
まず、地元の事務所を探されてはいかがでしょうか。

地元の事務所であれば、打ち合わせなどで面談することも容易であり、実際に面談をして、弁護士について相談をすれば、ある程度、ご相談者の方が直面している法律問題に詳しいか否か判断できるのではないでしょうか。

 

 

特に、実際に調停手続や訴訟手続を依頼する場合には、打ち合わせが必要な場面がでてくることが多いと思いますので、打ち合わせをすることが容易であることは、弁護士を選ぶうえでのポイントの一つとなるのではないでしょうか。

 

 

例えば、離婚事件においては、親権、養育費、慰謝料、財産分与、年金分割など争点が多岐にわたる場合もあり、弁護士と綿密に打ち合わせをしながら、方針を決めていく場合もあると思います。

 

 

また、例えば、遺産分割の事件においては、特別受益、寄与分、遺産の評価などの争点が生じる場合があり、やはり、弁護士と綿密に打ち合わせをしながら、方針を決めていく場合もあると思います。

 

 

その意味で、弁護士と相談が容易であることは弁護士選びのポイントの一つになると思います。

また、地元に密着して仕事をしている弁護士は、地元の自治体の仕事や弁護士会の役職についた経験があることが多いと思います。
 
次に、解決実績ホームページの内容についても着目してはいかがでしょうか。

解決実績が多くあるということは、それだけ、当該分野で経験を積んだということであり、実際に事件の解決を数多く経験することにより、それだけ、当該法律問題に関して詳しくなることが多いと思います。

ホームページの内容が充実しているか、また、具体的に記載されている原稿について内容を読めば、ご相談者の方が直面している法律問題について詳しいか否か、ある程度、判断できるのではないでしょうか。
 
次に、弁護士としての経験年数についても着目してはいかがでしょうか。

 

 

弁護士として、交渉事件、調停事件、訴訟事件などを数多く経験しているということは、交渉事件、調停事件、訴訟事件について、詳しくなることが多いと思います。

例えば、訴訟事件について、交通事故の被害者が提起する損害賠償請求訴訟とお金を貸した方が借りた方に対して提起する貸金返還請求訴訟は、請求している権利は異なりますが、訴訟という手続としては同じであり、訴訟事件を多く経験することにより、訴訟手続に詳しくなることが多いと思います。

また、弁護士が、ご相談者の方の直面している法律問題について、弁護士になったときから経験を重ねていれば、当該法律問題について、詳しくなっていることが多いと思います。